ワインディングマシーンの選び方

自動巻き腕時計を回転させてぜんまいを巻き上げる、ワインディングマシーン。ウォッチワインダーとも呼ばれ、時刻合わせの手間を減らせるので、時計を毎日身に着ける人にとって便利なアイテムです。私達のブランドWOLFをはじめ、ベルソスやロイヤルハウゼン・エスプリマなどの多くのメーカーから販売されています。しかし、「すぐに壊れてしまった」「海外メーカーだからアフターサービスが不安」などの口コミもあり、一体どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

今回は、失敗しないワインディングマシーンの選び方を、WOLF JAPANスタッフが解説。さらに、あなたにおすすめのワインディングマシーンを売れ筋から人気ランキング形式でご紹介します。機能や価格を比較してみて、ぜひ購入の際の参考にしてください。

ワインディングマシーン(ウォッチワインダー)とは?

ゼンマイを巻かれた時計が止まらないように維持するマシーン

自動巻きの機械式時計は、毎日着用すれば腕の動きによって自動的にゼンマイが巻かれます。しかし、定期的に着けなかったり、長時間のデスクワークであまり動かさないと、時計は巻き上げ不足で止まってしまいます。これを、セットするだけで自動で回転してゼンマイを巻いてくれるのがワインディングマシーンです。

日付と時刻の調整がいらない

ワインディングマシーンを使うメリットは、針が止まる心配がないため改めて日付と時刻の再調整がいらない点です。 数日身に着けない日が続くと、日付や時刻も止まったときのままになり、改めて設定する手間がかかります。しかし、ワインディングマシーンによって常にゼンマイが巻かれている状態なら、日付や時刻も刻み続けているため調整がいらないのです。 また、日常的にゼンマイを巻き上げる負担もなくなります。腕時計の所有数が多いほど、その負担も増えていってしまいます。だからこそ複数の腕時計を持っている人ほど、ワインディングマシーンによる自動巻き上げを取り入れると、毎日の腕時計の管理が一気に楽になります。

腕時計の機械油が偏りづらい

時計の中にある機械油の偏りがなくなることもワインディングマシーンで腕時計を動かし続けるメリットです。腕時計の中には機械油が入っており、長期間放置してしまうと油が固まったりムーブメントに影響を及ぼしたりしてしまうのです。ワインディングマシーンは回転によってゼンマイを巻き上げる仕組みのため、腕時計の機械油がまんべんなく動きます。 使わなくなったもののコレクションとして保管しておきたい腕時計があるのなら、劣化を防ぐためのワインディングマシーンは必要です。ムーブメントにまで影響が出てしまうと、再び使おうと思っても故障していてゼンマイを巻いても動かないといったリスクがあります。

帯磁には注意が必要

機械式時計は磁力に弱いという性質から、ワインディングマシーンを使うことが危険ではと考える方もいます。しかし、ワインディングマシーンに使われる磁気は影響を受けないほど微弱です。きちんと設計されたワインディンマシーンなら、腕時計に影響が出る心配はありません。

回転方向

ワインディングマシーンは、回転方向が3種類あります。時計回り・反時計回り・両方向回転と、腕時計によって巻き上げる方向が違うため、持っている時計に合った回転方向を選ぶ必要があります。まずは手持ちの腕時計が巻き上げる方向を調べたうえで、適切なものを選びましょう。 実は同じブランドであっても、時計の回転方向は異なる可能性があります。モデルによって回転方向が違わないか、事前に調べる必要があります。もし回転方向が異なるワインディングマシーンを用意しても、正常に使えません。 ちなみにロレックスは両回転式が主流です。しかし、ロレックスの中にも古いモデルだと両回転式ではないムーブメントが採用されていた頃もあります。ロレックスと言えば両回転式を選んでしまいがちですが、使用したい腕時計ごとに回転方向を調べることが大切なのです。わからないときは WOLF JAPANまでお問い合わせください。