SDGsの達成に向けて、さまざまな業界でサステナブルな取り組みが行われています。WOLFは創業時から環境に配慮したサステナブルな製品を目指してきました。
近年注目されるのが“ヴィーガンレザー”
ヴィーガンレザーという言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、「そもそもヴィーガンレザーとは?」「合皮とは何が違うの?」といった疑問があるのは当然です。ヴィーガンレザーの特徴について本革や従来の合成皮革と比べながら解説していきます。
合成皮革
合成皮革は製品の基になる材料に不織布以外を用いたものです。主に布地の編物や織物がベースになっています。布地の上にポリウレタン樹脂を厚く塗り(または貼り合わせ)、表層を天然皮革に寄せたテクスチャーにします。手触りや匂いは天然皮革と異なっています。雨・水・傷などに強く、手入れ不要のメリットがありますが、加水分解によって経年劣化でひび割れが起きやすいのがデメリットです。
人工皮革
人工皮革はテクノロジーが深く関わっていて、化学で天然皮革の構造を忠実に再現したものです。天然皮革のコラーゲン層にあたる部分にナイロンやポリエステル繊維を使い、ポリウレタン樹脂を染み込ませて不織布層を構成します。表面にポリウレタン樹脂で加工をほどこしているため、天然皮革と似たテクスチャーを持つのが特徴です。
ヴィーガンレザー
天然由来のヴィーガンレザーはリアルレザーよりもコストパフォーマンスがよく、使う素材によってはすぐれた撥水性や独特のテクスチャーが楽しめます。廃棄される予定だった植物・果物を原料にしているので、前述した環境負荷の軽減とともにフードロス問題の解消に貢献できることもメリットです。